──会津に立地を決定された決め手はなんですか?
バイオマス発電技術を有する弊社と、地元林業事業者様との出会いがあり、「会津地域には豊かな森林資源があるが、有効活用できていない・・・」という話を伺いました。
当発電所は、山林未利用材を燃料としたバイオマス専焼発電です。弊社といたしましては、その森林資源を活用し、かつ地域に貢献できる、このバイオマス発電事業を是非、会津でできないものかと考え、地元林業事業者様と協議を進めてきました。
そのような中、事業実施の諸条件を満たす工業用地を探していたところ、環境エネルギー産業の誘致に積極的な、会津若松河東工業団地の情報を知りました。
決め手は、会津には、それに必要な森林が360度豊富にあること。また、林業が盛んな地域であり、そこから発生している未利用材が十分あること。発電した電気を送電できる高圧電線が団地近くに整備されていたこと。地元林業会社様や林業に関連する方々はじめ、関係する方々の強い熱意<があったこと。
発電のためのいくつかの条件が、この工業団地には揃っていました。
──立地時の行政からのサポートについてはいかがでしたか。
立地に至るまでには、さまざまな課題がありましたが、事業の重要性や意義に深いご理解を頂き、市長、企業立地推進課様はじめ、関係各課様から迅速で丁寧に対応いただき、信頼できるパートナーであると感じました。
なによりも、当事業を「絶対に成功させる!」という気迫を、弊社同等に感じます。
──会津地域で発電事業行う抱負をお聞かせください。
今回の発電事業の取り組みは、林業者の皆様と私どもの協働の取り組みにより、バイオマス発電所を核として、会津地域の森林に林地残材などとして大量に放置されている状況にあった山林未利用材等を価値のある豊かな山林資源として再生・循環させる、資源循環型の取り組みでもあります。単なるバイオマス発電に留まることなく地域林業の活性化も図ることのできる新たな地産地消の取り組みでもあると考えており、林業の発展にも寄与できるものと思っております。
特に、会津には、既に水力発電、地熱発電と自然エネルギーを活用した発電所があります。さらに風力発電所の設置も予定されております。当社のバイオマス発電所が、一日も早く会津の豊かな自然エネルギー生産の一員になれるよう頑張ってまいります。
──立地を検討している他の企業へメッセージをお願いします。
会津若松河東工業団地は、会津盆地が一望できる、最高のロケーションです。そこで事業をすることは、単に自社の事業をするということだけでなく、自ずと会津の1ピースであることの責任とプライドを意識させられます。
株式会社グリーン発電会津 会社概要
社名 | 株式会社グリーン発電会津 |
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代表者 | 代表取締役 滝澤 誠 |
所在地 | ◆河東発電所 福島県会津若松市河東町工業団地1-1 |
設立日 | 平成22年12月1日 |
資本金 | 1億3千3百万円(平成23年8月現在) |
概要 | グリーン・サーマル株式会社が開発する 山林未利用材を燃料とするバイオマス発電所の運営 |
ホームページ | http://gh-aizu.co.jp/ |